miyado.dev

Arc

最近、噂に聞くArcを使ってみている。
感想を並べてみたい。

いい点
画面分割に可能性を感じる
画面を広く使える
cmd +t の体験は良い
デベロッパーモードの使い勝手がいい

悪い点
画面分割した個々の画面にタブを積めない。実質的に画面分割を使えない
サイドバーを畳んで画面を広く使えるかと思いきや、積んでるタブの順序を覚えておくなんてことはできないので、サイドバーをちらちら出す。すると画面幅が変わる。通常のWebサイトは高さはスクロールで可変でも幅はそんなことがないので視聴体験が悪化する
タブが閲覧順のスタックではなく単なる表示順なので、cmd + t の前のタブに直感的に戻れない。人間の記憶はすべてのタブの表示順を覚える領域ではない
ショートカットのキー割り当て変えたい

総じて、光るところはあるが、その裏に辛いところもあり、コンセプトを全面に押し出すのは大変そうな印象だった。

修正

今日は時間が取れたので、昨日の課題を直していた。
リダイレクト先は案の定すぐ直せた。
Next.jsのバージョンアップにはstorybookのスナップショットテストが落ちているのが障害になっていて、試しに手元で動かしてみたらそもそもstorybookが動かなくなっていた。
6系から7系に上がった時に動かなくなっていたらしい。
スナップショットテストは普通に動いていたから気が付かなかった。
というわけで今はstorybookを対応中。

細々

最近、ブログの更新を表も裏もサボっていたせいか、いくつか不具合が散見される。
GoogleのOIDCのリダイレクト先の設定が間違ってしまっているのは環境変数だけの問題だからすぐ直せそう。
Next.js のバージョンアップも長いこと放置してしまっていて、通知がずっと残っている。
いかんせん、時間と体力と眠気のバランス次第だ。

SwiftUI

少し気を抜いている間にもう2ヶ月近く経とうとしていたので近況報告。
iOS アプリを作っている。
健康データの管理を公式アプリよりはかんたんにしたいというアプリ。
SwiftUIの勉強も兼ねている。
ガワはできたので、そういう意味では多少入門のところは触れた。
7セグLEDを画像認識して数値を取得する処理を試行錯誤している。
既存のOCRのモデルもあるが、7セグLEDはそれはそれで独自の文字表記なので、いろいろな画像で試してみると思っていたよりはうまくいかなかった。
むしろ原始的に作ったほうがいいのではないかというところに至った次第。
これさえクリアできればストアに出せるレベルにはなりそうだ。

人間性

人の言語能力であったり情緒であったりは、人間の身体性とも不可分なのかなと思っていたが、どうやらそうでもないらしい。
ChatGPTは具体性の伴わない情報というレイヤーの入力でも、かなり人間性をエミュレートできている。
とはいえ、多分にバイアスがかかっているかもしれないが、やっぱりプロンプトを触っていて感じるのはこれはまだエミュレートに過ぎないというところ。
性質上短期記憶すらも持たないので人間性の拠り所もなく、ただヒューマンフレンドリーなインターフェースの壁打ちというのが現状だ。
記憶の永続化というとそれこそ情報技術の歴史ある分野なので、しばらくすると解決するだろうが、その時に本当にエミュレーター以上の実感を伴う何かとして感じられるかどうか?
最近は、身体性とまではいかなくても、睡眠や夢に相当する情報の圧縮と取捨が効いているのかもしれないと思い始めた。

情緒とは別軸で、論理的思考能力もどのようにして獲得されるかが気になっている。
今のところは、人間が不自然に思わないレベルの情緒の獲得のほうが先に辿り着きそう。
論理的思考能力が現在の確率的作文の延長線上にあるものなのか、それとも全く別のパラダイムの上にあるものなのか。
ファストアンドスローでいうシステム1(直感)を今かなりの精度で成し遂げていて、システム2が別の動きだというところに立つと、やはり別のパラダイムの上にある気がする。
……もはや、そうあってほしいという願望かもしれないけれども。